11.柔軟な発想による用途開発
ここまで見て来た様に、シンデンでは様々な加工法を用いて、多様な素材を製品に加工してきました.また、これらの加工品は1500社にのぼる企業によって様々な製品に役立てられています.
会社設立当初は、発泡ウレタンの加工のみを行っていたシンデンが、用途開発に携わる様になったのは、削り加工によるウレタンボールが家電メーカーの目にとまり、ヘッドフォン・イヤホン・マイク等のカバーに使われるスポンジ部分の製造を受託したのがきっかけだったとのこと.トライアンドエラーを繰り返しながら技術の応用領域を拡大してきたことは想像に難く有りません。
現在シンデンでは、加工だけではなく、熱プレス機を試作用にレンタルする新しい事業も展開しています.実際に工場を拝見し、柔軟な発想で軟質樹脂の特徴を活かした加工法の模索し広汎な用途開発に結びついていることが特に印象的でした。
[写真:松野勉/FPJ、文責:原田一朗/FPJ]
|