製造業とユーザーをつなぐファクトリープロジェクト
平成19年度 東京都ものづくり新集積形成事業支援対象グループ

キューベック

02.アブレイシブ・ジェット

02.アブレイシブ・ジェット

水でものを切る技術は1950年代に開発された。ポンプで高圧をかけた水流を微細なノズルから噴射し、対象に当てることで切断する。水がジェット状に噴射するウォータージェット技術である。軟らかいゴムや薄い素材などは今でも水のみの噴射で切断することができる。

1980年代には水流の中に研磨剤を混ぜて噴出させる技術が確立し、それまで不可能だった高強度素材や難削材への対応が可能となった。研磨剤(アブレイシブ)を混ぜて切断する方法は「アブレイシブ・ジェット方式」と呼ばれている。

研磨剤として使われるのはガーネットという宝石の一種。ザクロ石とも紅榴石とも呼ばれるガーネットは一月の誕生石であり、原石はオレンジ色のケイ素系結晶である。ガーネット粉は比較的安価で、木工用の紙ヤスリの表面に使われていて目にしたことのある方も多いだろう。

<< 前頁次頁 >>

そのほかのプロジェクト