製造業とユーザーをつなぐファクトリープロジェクト
平成19年度 東京都ものづくり新集積形成事業支援対象グループ

キューベック

07.ウォータージェットの強み

07.ウォータージェットの強み

ウォータージェットの一番の特徴は、熱と無縁であることだろう。研磨剤が混入されているとしても、水を媒介して切削するという基本構造によるものだ。熱を用いないということは、目的とする切断片だけではなく、残材への熱変成・変形が限りなくゼロに近いことを意味する。つまり、熱変形の補正や変成部の除去といった二次処理を不要とし、残材の再利用によって材料に対する歩留まりの向上が見込めるのだ。

切断面はブラスト加工同等の仕上がり。切断後のバリもほとんどない。磨き仕上げなどの特殊な場合は別として、切断後の二次加工を減らすことが可能だ。

さらに、切断プロセスで反応ガスや粉塵がでないので、作業環境および工場外周辺への影響も限りなく少ない。研磨剤のガーネットは化学的に不活性な素材であるため、廃棄にも特段の処理を必要としない。

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