01.湿気と漆器
東京から電車で3.5時間、福井県鯖江市に到着。日本海側の盆地だけに町の景色もしっとりとしている。洗濯物は湿度が低いほど乾くが、漆は湿度が高いほどよく乾く。 空気中の水蒸気に反応して重合するためです。
漆器の製造工程は「木地」木を削って器本体の形をつくる工程。「下地」漆で木を固めながら塗りの前の下地をつくる工程。「塗り」磨きと塗りを繰り返しながら漆を塗る工程の3つに分けられます。
各職人さんは自宅の中に作業場があるため、一見すると田舎の住宅地に見えますが、一つ一つの家が独立した工房になっていて近所で分業しながらゆるやかなネットワークをつくっています。
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