製造業とユーザーをつなぐファクトリープロジェクト
平成19年度 東京都ものづくり新集積形成事業支援対象グループ

越前漆器

08.漆器をもっと身近にするために

08.漆器をもっと身近にするために

近年、漆器業界全体の需要が落ち込んでいるとの事。江戸時代に生活用品の中に広まった漆器は、日本人のライフスタイルが変化するにつれ、使われる機会が減ってきました。無垢の木から削り出し、手仕事を重ねることによって作られる本来の漆器はコストが高く、樹脂を成形してウレタン塗装をした安価な器に入れ替わってきています。

写真は塗り直しをする前のお椀。和食屋さんなどの業務用漆器を定期的に塗り直しているとのこと。永く使い続けることができるのも漆器の魅力です。

「漆琳堂」は塗師屋として創業200年になり、6代目の内田さんは30代とまだ若く、将来の漆器業界に不安を感じていました。伝統工芸品としての漆器だけでなく、我々に身近な生活のなかへ展開できないかと考え、ファクトリープロジェクトと「漆器の新しい可能性」を探るプロジェクトが始めることになりました。

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