製造業とユーザーをつなぐファクトリープロジェクト
平成19年度 東京都ものづくり新集積形成事業支援対象グループ

ヒノキ工芸

06:突板の厚さと材料取り(切断機)

06:突板の厚さと材料取り(切断機)

一般的に日本の家具や化粧材に使われている突板は、0.2〜0.4mmのものがほとんどですが、ヒノキ工芸では0.6mmを標準の厚さとして、用いています。その厚さの違いが質感のよさと、家具を長持ちさせること(修理できる木目が残るもの)となります。
突板材は多くは海外から仕入れられているとのことでした。

突板は天然木から取られたものなので、同じ原木から取られたものであれば似てはいますが、決して同じ木目はありません。また突板材の幅は10〜60cmと、それほど大きくはないため、突板を並べて使います。自然の木目をどのように並べて貼るかということも、とてもセンスが必要な作業となります。

並べ方には、追い貼り(同じ方向に順に並べる)、ブック貼り(本を開くように木裏と木表を順に並べる)、ランダム貼りなどがあります。

突板の並べ方が決まったら、切断機により並べ合わせる突板を、重ねて一緒に切断します。切断するラインは赤外線によりマーキングされ、確認後に切断のボタンを押すと、上から刃が降りてきます。
ヒノキ工芸の切断機では、長さ4mまで切断が可能です。

<< 前頁次頁 >>

そのほかのプロジェクト