製造業とユーザーをつなぐファクトリープロジェクト
平成19年度 東京都ものづくり新集積形成事業支援対象グループ

ライミックス 

01_黒ダイヤから純白の漆喰へ

01_黒ダイヤから純白の漆喰へ

福岡県のほぼ中心に位置する田川市は、筑豊炭田を基盤に発展した鉱業都市だった。しかし1955年以降炭坑閉鎖が相次ぎ、石炭に変わる産業としてセメント工業が発達した。さらにセメントの原料でもある石灰岩を焼成した生石灰、それを消化して作られる消石灰を用いた漆喰材料が作られるようになった。黒いダイヤモンドから灰色のセメントを経て、純白の漆喰へ。人々の営みは常に天然資源とともにある。

工場の敷地内に入ると、そこはかとなく漂白された世界が広がっていた。大正時代から徐々に増改築されてきた質素なトタンの切り妻屋根が立ち並んでいる。本社事務所では社員自らの手で漆喰仕上げの真っ最中だった。今回の見学は、田川産業社長、行平信義さんにご案内していただくことになった。

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