製造業とユーザーをつなぐファクトリープロジェクト
平成19年度 東京都ものづくり新集積形成事業支援対象グループ

テクノラボ 

03.テクノラボのコア技術

03.テクノラボのコア技術

天井高5.7M、約30坪の広さの工場内に、3D造形機、真空成形機、多種多様な液状プラスチック材料の缶、造形後の試作品加工のための旋盤類、作業デスクなどが雑然と並んでいる。高度な理科実験室のような、化学研究所のようなおもむきである。

テクノラボが持つコア技術は大きく二つ。液状プラスチックの配合・成形、テクノラボ独自の3D造形技術。

一般的に、プラスチック部品の開発を行う場合、デザインにおける設計図があり、部品設計のための図面があり、金型製作のための図面があって初めて試作品をつくることができる。各プロセスでの図面作成、部品設計、試作のための金型製作など、一つの試作品のために多大な時間と手間、つまりコストがかかる。

テクノラボでは、このプロセスを大幅に簡略化し、3Dアプリケーションデータから直接3D造形を行い、それを元型としたシリコン型に液状プラスチックを流し込んで試作品をつくる、という方法を採用している。3D造形では独自の方式を開発し、光造形など従来手法の約1/3のコスト、1/2の製作納期を実現した。

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