06.テクノラボ方式RP
テクノラボ方式のRPは、インクジェット法に属する。
粉末とバインダを3Dインクジェットプリンタで射出し成形するまでは一般的な方法と同じ。独創的な点は、そこに、テクノラボのもうひとつのコア技術である液状プラスチックを真空釜内で含浸させるプロセス。
粉末射出のみでは靭性に欠ける、もろい造形物しかできないが、液状プラスチックを含浸させることである程度の強度を出すことができる。また、造形物は粉体の隙間にプラスチックがまんべんなく含浸された状態となるため、研磨により滑らかな表面仕上げを得られるのも特徴のひとつだ。
この方法の一番のメリットは、造形速度50mm以上/hrという桁違いの速度(他に冷却時間1時間程度)による大幅なコストダウンが図れる点。写真のサンプル程度のサイズ(100mm x 50mm x 50mm程度)の部品、3Dのデータを作成済みであれば、一万円を切る金額で造形を行うことができるのだ。
金額はほぼ時間に比例するため、造形の複雑さによらず、造形のサイズに依存する。一回に造形できるサイズは300mm x 300mm x 200mm程度。納期は造形のみであれば数日という短期間である。
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