製造業とユーザーをつなぐファクトリープロジェクト
平成19年度 東京都ものづくり新集積形成事業支援対象グループ

テクノラボ 

05.ラピッド・プロトタイピング

05.ラピッド・プロトタイピング

従来の金型による成形によらず、高速で試作品を製作する方法をラピッド・プロトタイピング(以降RP)と呼ぶ。

RPには、紫外線レーザーで樹脂を硬化させ積層していく「光造形」、ナイロン樹脂などをレーザーで焼結させる「レーザー焼結」、粉末を積層させる「粉末固着積層法」、インクジェットを使うことで装置の価格を抑えた「インクジェット法」など、いくつかの方式がある。

光造形は造形精度に優れているが、一時間あたりの造形速度が3〜4mmと遅く、造形される素材も限定されている上に高価で、造形機器自体も高価(約3000〜4000万円)である。さらに造形物の表面処理にも難点があり、紫外線で硬化した積層段差を消すことが難しい。
レーザー焼結は、素材に優れ、弾性のある素材造形が可能。しかし、造形速度7〜10mm/hrと光造形を上回るが、さらに造形物冷却のための時間を長く要し、最終的な造形時間は同等程度である。

写真は、光造形機器。テクノラボでは現在独自方式を主としているため、光造形機は稼働させていない。

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