07.歩留まり
しかし、鋳込み第一号はミスショットとなってしまった。所々に黒い筋に囲まれた変性部分ができたのだ。この部分は洗浄をかけても研磨しても消えず、製品となったときに不具合として残ってしまう。 このような不良部分の原因は現時点では解明されておらず、型の形状や湯口の位置などとは関係なく出るものらしく、10回に2、3回の割合で出てくると言う。フライパンの場合、それほど大きな不具合にはつながらないと考えられるものの、鋳造所のクオリティとして外には出せない、ということで、再度鋳込みを行うことになった。
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