01.砂型鋳造法
鋳造用の鋳型には砂型が用いられることが一般的でした.
砂型は、粘結材が配合された圭(けい)砂に原型を埋め込み、原型の形状を写し取ることで製作されます.栄鋳造所では粘結材としてけい酸ソーダ(水ガラス)を配合した鋳物砂を使用し、この砂を炭酸ガスにより硬化させ砂型を製作しています.
(写真左上)工場内にストックされている砂袋 (写真右上)砂型に用いられる砂.すこし湿り気があります.この水分と粘 結剤、炭酸ガスとを化学反応させ鋳型へと硬化させます. (写真左下)砂型の例.台になっている円盤は雄型、上に載っているお椀状 のものが雌型です.鋳造には雄雌の鋳型を対にして用いる場合 や雌型の凹みにそのまま金属を流し込む場合があります. (写真右下)砂型を用いた鋳物の写真.製品の表面(鋳肌)は砂の粒子によ りザラついています.
炭酸ガス型法による砂型鋳造は圭砂と粘土を用いる生砂製法に比べ寸法精度を得易く鋳型の耐久性も高い反面、硬化後の砂の再利用ができない為、鋳型代・処分費がコスト高を招く傾向があります.
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