04.鋳型の製作:鋳物砂の充填・密実化
成形用フィルムの密着の後、架台の周囲に枠をセットし鋳物砂を充填します.充填された砂は再度フィルムを被せることで密閉され、枠に接続された真空ポンプにより内部が減圧されることで密実な鋳型に生まれ変わります.
(写真左上)成形用フィルムが土台・原型に密着された様子. (写真右上)枠のセット.枠は真空ポンプに接続されています. (写真左下)枠内に砂が充填されたところ.充填の際にはバイブレータ ーを用い砂を原型の周囲によく行き渡らせます.この工程 は鋳造品の成形不良の抑制の為に重要とのこと. (写真右下)砂を充填した枠に再度フィルムを被せ密閉ののち減圧します. Vプロセスには砂型成形用のものより粒が細かな鋳物砂が使用されており(実際に手に取ってみると砂というより粉に近い印象でした)、減圧が済むとその上面を手で叩いた程度では全く変形しないくらい固く締まっていることが印象的でした.流動性のとても高い砂をフィルムで密閉し減圧することで、原型の形状やテクスチュアを忠実に写し取った堅牢な鋳型が得られます.
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