01.着想
栄鋳造所さんも参加している八王子IJJ(一括受注ジャパン)さんの取り組みで、彼らが持っている技術を見える形で技術利用例として提示しよう、ということになった。
栄鋳造所さんは「Vプロセス」という精度の高いアルミ鋳造技術を持っており、その技術を用いたもので、日常的に使うもの、アニバーサリーなどの贈答品となるようなものを検討することになった。 工場と共に考える製品だから、技術が形や機能に現れるものが良い。使われた技術がかたちになることで、製造業の表現として、ストーリーとなって、製品を彩ることになるから。今回の場合も、鋳造だからこそ実現する形、切削や組み立てでは実現しない機能性を出したいと考えた。
目を付けたのは、以前の工場レポートの際にいただいていた試作品で、アルミ鋳造の灰皿。シームレスで有機的な形、厚さのある量感は鋳造ならでは。灰皿にしておくにはもったいない。このサンプルを元に、より多くの人が使うものができないだろうか。
|