製造業とユーザーをつなぐファクトリープロジェクト
平成19年度 東京都ものづくり新集積形成事業支援対象グループ

栄鋳造所

09.原型製作:手仕事の併用

09.原型製作:手仕事の併用

CAD/CAMを用いた原型製作は、設計時のモデリングデータがシームレスに活用できるため、三面図(図面)から木型職人が手仕事で原型を製作する場合と比べ大幅な時間短縮が可能になります.しかしそこには鋳物製造上の不具合を回避する様々な工夫や熟練工による手仕事が加味されています.

(写真左上)切削された原型の拡大写真.成形用フィルムの密着性を高める
      為、入り組んだ場所には空気孔があけられています.この様な
      調整には試作や経験がものを言います.
(写真右上)昔ながらの木型製作の様子.手作りによる原型製作には以前が
      無垢の堅い木材が用いられていましたが、近年その素材は多様
      化しています.
(写真左下)切削された原型の修正.原型を切削し原寸で確認し、設計時の
      イメージに近づけるため手仕事で修正を加えています.
(写真右下)原型をセットする為の土台の製作.型の分割箇所は製品の外観
      上重要になる場合も多いため、三次元切削によりおおまかに成
      形したのち手仕事で根気よく形状を調整していきます.

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